カリブの海賊とラム酒

「フローズンダイキリ」を「パパ・ダブル」なるヘミングウェイレシピで作って飲んでみると、ラムが通常の2倍だからこれはきっついんだろうなぁ~と思ってしまいます。糖尿病になって砂糖抜きを意識した生活を送ればこそ、ガムシロップ抜きにしてオリジナルレシピで「フローズン・ダイキリ」を愛飲がぶ飲み1日最低12杯というすごいピッチでの飲みっぷりですが、ガムシロップ抜きでラム強くて、フレッシュライムを2個も使って、どんな味に??!と飲んでみれば・・・・『美味しい♪♪』アルコールをこよなく愛しているからこそ、毎日飲んでも飲んでもまた飲みたくなるベストな『フローズン・ダイキリ』が出来上がったのでしょう。

ラムベースのキューバリブレだと、ヘミングウェイ的には『甘すぎ』なのかもしれないですね。キューバ・リブレも美味しいのにな~~あれならコーラとラムとレモンさえあればすぐ飲めるし、昼間から飲むのに自称最適なラムベースのカクテルだと思います。キューバ発祥のラムベースのカクテルの場合に使われるのは、もちろん「ライト・ラム」です。

さとうきびが原料

ラム酒の原料はサトウキビです。日本にもラム酒が作られていて、日本では1830年頃にはすでにラム酒が生産されていたそうです。現在はラム酒に似た黒糖焼酎が作られていますが、日本の税法上の規定のためにラム酒製造過程で通常使われない米麹が黒糖焼酎に使われるので、ラム酒ではありません。でも伝統的な昔から作られていたのは、米麹を使わないのでラム酒と同じです。

ラム酒の歴史

カリブ海がラム酒の産地としてもちろん有名で、ラム酒ベースのカクテルもあるほどですが、ラム酒の原料サトウキビはカリブの島には自生していたものではないのです。だれがサトウキビをカリブ海に持ち込んだでしょうか?! 答えは、アメリカ大陸を発見したクリストファー・コロンブスです。コロンブスがアメリカ海域へ到着して、カリブの島にサトウキビを持ち込んでみたところ、温暖な気候がサトウキビとマッチングしたのでしょう。カリブの島々はサトウキビの一大生産地となりました。

『なぜに、RUM?』

ラム酒の発祥にはいろいろな説がありますが、どちらも共通しているのはラム酒の原産が「カリブ海の島」ということで間違いはありません。そしてラムの名前の発祥もいくつかの説がありますが、「ラム」の名前となった有力な説をご紹介すると、「あるときバルバドス島の原住民が蒸留酒を呑んで、酔っ払って騒いでいました。原住民の酔って騒いでいる光景を見たイギリス人が「rumbullion 」という興奮という意味の言葉で表現したことから、その言葉の頭についている「RUM」をとったという説が、語源の中でもおそらくこれではないのか?!と言われています。

17世紀にはラムがあった

すでに17世紀にはラムがあったと考えられていますが、ラムはジャマイカを中心して砂糖プランテーションが拡大していくのと同じようにして、砂糖を精製するときにでる副産物のモラセスという廃糖蜜からら造られるラムの蒸留業も、砂糖の精製が盛んになったのと同じように盛んになりました。そしてもちろんこれには、中学校?で学んだ「三角貿易」が強い影響を与えています。三角貿易とは、砂糖・銃・奴隷です。

つまり西インド諸島で、モラセスを船に積み込んでアメリカに運ばれます。そしてモラセスはアメリカで、蒸留されてラムとなります。ラムとなったら今度はアメリカから船でアフリカに運ばれます。そしてラムは通貨の替わりとしてアフリカでの黒人の購入代金になります。ラムと引き換えにされたアフリカの黒人は、今度は奴隷として西インド諸島へ運ばれて、西インド諸島でサトウキビ栽培をするための労働力になります。三角貿易というこの循環は、奴隷貿易が廃止される1808年までずっと続くことになりました。

ちなみに、ラムはイギリスで「憩いの水」とも呼ばれていますが、イギリス海軍では1740年にラムを支給していますが、ラムを士気を鼓舞する目的や、海兵たちの娯楽のためにラムを支給していました。そしてその当時の軍艦の動力は、かなり蒸気のこもる蒸気機関のボイラー室のような場所で、火を扱うところで働く男たちが、高い室温に負けないようにするためにラムを飲ませていたと言われます。そしてイギリス海軍の海兵へのラムの支給はわりと最近まで続いていて、日本が昭和45年のい1970年まで続いているので、第一次世界大戦や第二次世界大戦のときにもイギリス海軍はラムを海兵に支給していたことになります。「憩いの水」とよばれるだけあって、イギリス海軍ではラムにまつわる伝説やエピソードも産まれて、ラムは航海や海の男といったイメージとして強くなりました。

アメリカでは20世紀の第二次世界大戦まで、人気があったのはジンです。ところが第二次世界大戦でイギリスからジンをアメリカまで輸入することが難しくなったことで、その代わりといえばなんですがラムが人気となりました。そして第二次世界大戦が終わった後もラムの需要はまったく減ることがないまま、今度はラムをカクテルベースにつかうというカクテルベースとしてラムの人気が高まります。そしてアメリカからカクテルベースしてラムを使うカクテルが次々に発信されて、世界へラムの人気は広がっていきました。ラムはウオッカと同じように、1970年代には国際的なお酒としての地位を固めていきました。

ラムの出番はカクテルだけではなりません~!お菓子にもたくさんつかわれています。タルト、フィナンシェ、そしてケーキなどの風味づけにも使われていたり、ドライフルーツをラム酒に漬け込んでパンなどにも使われます。それ以外にも紅茶の香り付けに、ラム酒を少量加えることもあります。

最近ではやっぱりジョニー・ディップ主演の『パイレーツ・オブ・カリビアン』の大ヒットでしょう。イギリス人の海賊でナイトの称号まで出世した、フランシス・ドレーク船長ではありませんが、ジャックスパロウ船長はもちろんですが、登場する海賊たちががんがんラム酒を飲んでいきます。まさにLOVE ラム酒!とばかりに、とにかく飲みまくります。飲んで飲んで飲みまくるので、映画の大ヒットで当然イギリスでもラムが大ブームで飛ぶようにバンバンラム酒が売れれていきました。そして日本でも「モヒート」がここ数年ブームになっていますが、ラムベースの「マイタイ」「キューバ・リブレ」「ピニヤ・コラーダ」とカクテルも大人気になりました。イギリスではびっくりの数字が出ていて、ラム酒が前年比31パーセント増という驚異的な数字なので、『パイレーツ・オブ・カリビアン』の影響はすごい!!!に尽きます。